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三重県の「伊勢麻」振興協会、大麻栽培の申請を却下される

三重県の「伊勢麻」振興協会、大麻栽培の申請を却下される

国産大麻を神具に使う伝統を守っている三重県内の神職らでつくる一般社団法人「伊勢麻」振興協会(同県伊勢市)は昨年十一月、しめ縄やおはらいの神具に大麻の茎を加工して使うため、県に栽培許可を申請した。
しかし、県は盗難防止策が不十分だとして、栽培を認めない方針を固めたことが関係者の取材でわかった。
昨秋、長野県や鳥取県で大麻を所持したとして大量の逮捕者が出たことを受け、三重県は大麻が盗まれるなどして流出するのを防ぐため不許可とした。

三重県の規定では、伝統的な祭事などの継承や生活必需品用に限って栽培を認めており、畑を柵で囲うなどの盗難対策や、使用量に見合った面積で栽培するよう求めている。
しかし、県幹部によると、協会の申請した内容は、盗難対策が不十分なことに加え、具体的にどのぐらいの量を栽培する必要があるか記載されていなかったと言う。
協会によると、国内の神具用大麻の生産農家は十数軒しかなく、存続が危ぶまれているという。申請は初めてで「全国の神社の総本山である伊勢神宮がある伊勢から、麻の大切さを発信しようと考えた」と訴え、精神作用の少ない品種を人里離れた休耕地で栽培して、厳重に管理すると説明していた。

【中日新聞 2017年1月6日】

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