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大麻成分のCBDがてんかんの深刻な症状を改善

大麻成分のCBDがてんかんの深刻な症状を改善

大麻

24日付の米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」によると、大麻に含まれる成分カンナビジオール(CBD)の初めての大規模な臨床試験が行われ、その結果、深刻なてんかん発作の発生頻度を39%低下させることができたことが明らかとなった。

研究を率いたのは米ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンターのオーリン・デビンスキー教授(神経学、神経外科学、精神医学)。

研究チームは、米国と欧州の23医療機関で、てんかんの一種で難病のドラベ症候群を患う2~18歳の患者計120人を対象に臨床試験を実施。患者を無作為に2グループに分け、通常の治療薬に加えて偽薬またはCBDのいずれかを14週にわたって投与した。

その結果、CBDを投与したグループでは発作の頻度が39%低下。発作の回数は、臨床試験前の月平均12回から約6回に減った。発作が一度もなかった患者も3人いた。
一方、偽薬を投与したグループでは、発作の頻度はそれよりもかなり小幅な13%の低下にとどまった。

教授は、「カンナビジオールをてんかんの万能薬とみるべきではないが、これまで多くの薬剤に対して反応がなかったとりわけ深刻な症状の患者にとっては、今回の結果は希望を与えてくれる」と語った。

【AFP 2017年5月25日】


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