大麻を正しく考える国民会議 -大麻草を検証するサイト 大麻は麻薬ではありません。良質の繊維や油が取れ、医療分野でも活用が期待されています。

医療と大麻

医療と大麻

医療大麻

厚生労働省のホームページでは、「大麻は身体および精神に悪影響があります」とうたっています。
しかし、1948年にアメリカの占領政策によって大麻取締法が制定されるまでは、日本では大麻の成分を抽出した薬が喘息やアレルギー、痛み止めなどに効く漢方薬として市販されていました。
近年、大麻草の薬効は世界的なレベルでにわかに脚光を浴びてきています。

大麻草に含まれる薬効成分の総称を「カンナビノイド」といいます。
ギリシャやインド、中国などの古代医学では、紀元前から大麻の鎮痛作用を治療に利用してきました。
さらに、カンナビノイドの働きは近年徐々に明らかになってきており、今後、ガンや精神疾患治療などへの応用が期待されています。

英国では、自然の大麻から抽出したカンナビノイド系を成分とする医薬品「サティベックス」が承認され、2010年6月21日から販売が開始されました。
開発元のGWファーマシューティカルズの発表によれば、サティベックスの治験段階では多発性硬化症の患者の約半数にけいれんの症状の改善が見られたといいます。
そして2010年7月9日、大塚製薬株式会社とGWファーマシューティカルズは、中枢神経疾患およびガン領域におけるカンナビノイドの共同研究契約を締結しました。

その他大麻草の医療的研究に関する発表(一例)

大麻に含まれる化合物が神経細胞の生成を促進するとの研究結果
ドイツ、ベルリン: ジャーナル 「Cell Communication and Signaling (細胞間情報伝達)」による発表
(2010年7月 1日)

大麻は筋萎縮性側索硬化症(ルー・ゲーリック病)患者の余命を延ばす可能性がある
「米国ホスピス・緩和医療ジャーナル(American Journal of Hospice & Palliative Medicine)」による発表 (2010年5月20日)

統合失調症の患者が大麻には主観的な効果があると訴えている
「カナダ看護研究ジャーナル(Canadian Journal of Nursing Research)」による発表 
(2010年5月6日)

大麻に含まれる化合物が口腔癌を抑制するとの研究結果
ニューヨーク州シラキュース: ジャーナル 「Pharmacology (薬理学)」による発表
(2010年6月24日)

大麻の化合物が胆管癌の転移を抑制する
タイ、パトゥムタニ 学術雑誌 「Cancer Investigation (癌研究)」による発表  (2010年5月6日)

ほかに大麻は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)やADD(注意欠陥障害)、ADHD(注意欠陥行動障害)といった精神傷害や、緑内障、喘息、ガン患者の緩和ケアなど様々な医療分野での活用が期待されています。

現在の日本では、大麻取締法により、大麻の薬理成分であるTHCについては医療目的であっても使用・輸入・所持することは禁止されています。

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